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王家の谷 湯舟坂二号墳

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京都府最西北端の京丹後市久美浜町は、 古代から発展していた町である。 海士という地名があり、海部氏=海人族の本拠地でもあった。 箱石浜では西暦八年~二十三年の貸泉と呼ばれる中国の貨幣が二枚見つかっており( 全国でも数え る程しか見つかっていない)、その他色々な物的な遺産から、 大陸との交流が盛んに行われていた 土地である事がわかる。 場所は少し離れるが、蒲入遺跡の縄文時代の大型丸木船は、日本最古の船として各地の資料館に 引っ張りだこである。

この久美浜町のに、川上谷川という川が流れ、その川沿いに須田集落がある。 ここから南西に伸びる伯耆谷があり、山沿いに細い道路がある。
この伯耆とは鳥取県西部の伯耆と 何か関係があるのかもしれない。

この伯耆谷は【王家の谷】と呼ばれ、この入り組んだ山沿いに大小100もの古墳が発見されてい る。
その中にあるのが【湯舟坂二号墳】で、1981年の発掘調査で全長122センチの黄金に輝く環 頭大刀が発見された。
この大刀は、現存するものとして唯一の【親子双竜】の環頭大刀であり、全体の精巧な彫金技術は 全国でも極めて少ないもので、湯舟坂二号古墳の名は、一躍全国に知らされることになった。 またその他、石室の中には、足の踏み場もないほど大量の遺物が発掘された。 銀荘圭頭大刀などの大量の武器、金環、玉類、約200もの土器である。 これらは国の重要文化財として大切に保存されている。

湯舟坂二号古墳は、六世紀後半のものであることから、紀元前から発展していた栄光の丹後王国最 後の遺物として、埋められたのであろう。
この【王家の谷】、今は人家も少なく、緑の山々、静かなる谷に、美しい稲が夏の風になびいてい た。
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湯舟坂古墳群は、【王家の谷】と呼ばれ、川上谷川の支流伯き谷川の左岸の斜面に位置す る。今でも緑に囲まれた静かな田園風景である。何故【王家】なのか?あの丹後七姫である川上摩須邸のあった場所でもある。

川上摩須郎女 (かわかみのますのいらつめ) 【京丹後七姫伝説 川上摩須郎女】 往古、丹波の国王として君臨していた丹波道主命の妻である。。 同じ丹波国の豪族の娘として生まれ道主命の妻になり、 一男三女をもうけ、その息女ヒバスヒメは垂仁天皇の后 となり、景行天皇をはじめヤマト姫など四男一女をもう けた。
丹波道主命の親は、崇神天皇の弟、日子坐王であり、青葉山の土蜘蛛退治で活躍した。
ヤマト姫は、あの伊勢神宮斎宮の倭姫である。
簡単にいうと、川上摩須は、景行天皇のお祖母さんであり、古代日本の英雄日本武尊の高祖母である。
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このように、元伊勢伝説は丹後と大和の伝説でもあるのだ。
この一大勢力の遺跡が久美浜町須田伯耆谷(ほうきだ に)に無数に存在している。

古墳は6世紀後半に築造された横穴式石室墳で、全長10,6メートル、玄室の長さ5,7メートル。
早い時期に石室が埋もれたため、盗難をまぬがれたのだという。

発掘調査により黄金に輝く 金銅装環頭大刀を初めとする豊富な遺物が発見された。環頭大刀は全長122cm 前後と推定される長大な双竜式環頭大刀である。大小2対の竜 がそれぞれ向かい合って玉をかむ姿を表わした、大変珍しい装飾が施されていて、ここしか無いものである。
そのほか、銀装圭頭大刀、刀身、鉄鏃、馬具、金環、銅椀、土師器、200点を 越す須恵器等が出土し、出土遺物は一括して重要文化財に指定されたのである。

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丹後地方有数の群集墳の中の湯舟坂二号墳から出土した金銅装環頭大刀(こんどうそうかんとうたち)は珍しく、大型の環頭把頭型式は、双竜式環頭の内側に更に玉を銜む一対の「子竜」を鋳出した稀有なものであり、現存唯一の遺品である。
ともに伴出した大量の須恵器等と併わせ、 古墳時代の日本海沿岸の文化をみるうえで欠かせないものとして、その価値は特別高いものである。


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南方系海人

Author:南方系海人
ブログへようこそ!
古代丹後には王国があり、近年の調査で少しずつ証明されつつあります。
また丹後には、素晴らしい自然と伝説が沢山あります。
7000以上もの古墳、遺跡、史跡を自分で歩き、古代からつづくロマン街道や、元伊勢、神社、古墳、山城を旅する記録です。元伊勢伝承地は全て廻ります。
郷土のコアな伝説は、現地に何度でも行って調査します。
私は歴史家でも考古学者でもありませんが、郷土を愛し、歴史を知りたくて開設しました。
ホームページでは無く、あくまでもブログです。
間違えた認識もあるかと思います。
自分が調査した事を纏め、日記帳として利用しています。

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